【基礎知識】精油の選び方と買い方

こんにちは!
代表 小林浩大です。

 

 

今回は、これからアロマテラピーを初めてみようかな という方や、種類が多くてどう選んだらいいのかわからない と思っている方へ。
精油を購入する際のポイントをご紹介します。

 

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アロマテラピーの専門店で購入

香りは揮発性のものであり、時間と共に 飛んでしまうものです。いわば、野菜と同じく「新鮮さが命」。それだけに、できるだけフレッシュなものを選びたいものです。

精油をどこで買おうか迷ったとき。アロマテラピーの専門店で購入することをオススメします。精油に関する情報や、使用方法などを相談しながら購入することができ安心です。

また、「アロマ オイル」と製品名のついたものには、精油とは異なる類似品(例えば、合成香料を使っているもの)もあるので、100%天然のものか、確認するのを忘れずに。

好きな香りを選ぶ

どの香りを選ぶか。基本的には、あなたの好きな香りが、今のあなたにもっとも必要な香りと言えます。


香りを試すとき、びんを鼻に近づけてクンクンとすると、香りが強すぎてわからなくなることもあります。鼻から20センチくらい離して試しましょう。あまり香りを感じないようであれば、手で仰ぐようにして香りを試す、または蓋を鼻の前で回すようにして香ってみてください。

 

 

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体調の変化によって、嗅覚も変化し、香りの印象が変わることもあります。
そのとき求めている香りこそ、本当の自分に戻る手助けをしてくれる香り、と言えるでしょう。

 

購入の際のチェックポイントは5つ

①100天然のものか
精油は植物から採取したもの。びんを見て、精油と見間違うような製品も多くあります。


②合成香料などを使用していないか
フレグランスオイルやアロマオイルなど、合成香料を使用したものもあります。これらは精油ではないので、わからなければお店のスタッフさんに確認を。

③新鮮な精油であるか
香りは時間とともに、どんどん劣化していきます。また、開封してからすぐに使い切ることは難しいので、精油がいつ製造されたのか確認しておくといいでしょう。

精油名、学名、原産国はきちんと表記されているか
精油には、ラベルや説明書に学名や抽出部位、抽出方法、原産国などが明記されているので確認を。

⑤輸入元、製造元が明記されているか
きちんとしたブランドの製品には、輸入元や製造元が書かれています。購入の前にチェックを。

(参照:本「アロマテラピー・レシピ」)

 

 

以上のことをふまえ、
みなさんも自分にぴったりな香りを選び、購入してみてください。

 

小林浩大

【基礎知識】精油の製造方法と特徴

こんにちは!
小林浩大です。

 

 

これまで、幾度と「精油」という単語を使ってきましたが、そもそも精油エッセンシャルオイル)とはどのようにつくられ香っているのか気になりませんか?
今回は、その製造方法と特徴についてご紹介します。 

 

精油の製造方法と特徴について

アロマテラピーにとって、精油はなくてはならないもの。植物の花や葉、皮、木、根といった部分から抽出される芳香物質を集めた、100%天然のものです。

香りの強い「芳香性」、空気中に蒸発する性質を持つ「揮発性」、油に溶けやすい「親油性」の3つが特徴としてあげられます。

 

原料となるハーブ約3,500種のなかで、精油を抽出できるものはわずか200種。精油成分は水に溶けずに油に溶ける性質を持っており、植物の油胞と呼ばれる部分にしずく形で存在しています。
植物の種類によって油胞のある部位が違うため、採取できる部位が変わってきます。

 

抽出方法としては、蒸気を使って採取する「水蒸気蒸留法、柑橘類の皮から抽出する際に主に使われる「圧搾法、ローズなど熱を通すと香りが変質してしまう植物の場合に用いる「溶剤抽出法の3種類です。

植物に含まれる化学物質は、多いもので何百種類にもおよび、その種類や数で、どんな作用があるのか、どれだけ多くの状態に使えるのかが変わってきます。

ラベンダー、ローズ、ユーカリがそれぞれ違う作用をもつのはそのせい。何種類かをブレンドすることで、その作用は飛躍的にアップします。

 

そもそも、植物にとって香りとは、虫を呼び寄せ受粉をうながし、子孫繁栄する役目、あるいは敵から身を守る役目など、いわば生命を保つためものも。

そんな生きる力ともいえるものを借りて、私たち自身の生命力を高めるのがアロマテラピーといえるでしょう。

 

精油の製造方法〜
水蒸気蒸留法

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ハーブや花、樹脂などを窯に入れ、下から蒸気を吹き込むと、蒸気と一緒に植物の香り成分が蒸発します。水蒸気を冷却させ水と油に分け、油の成分を精油として取り出します。水の部分はフローラルウォーターとして活用されます。

 

圧搾法

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おもに、レモンやグレープフルーツなど、柑橘類の精油の抽出に使われる方法。果皮を手作業、もしくは機械で押しつぶし、精油を取り出します。熱を加えないため香りは新鮮ですが、品質の劣化が早いので注意。

 

溶剤抽出法

揮発性溶剤に植物を浸して、芳香物質を溶かしたあと、溶剤を揮発させ、残ったロウ状の固形物をアルコールで溶かして抽出。ローズなど熱で香りが変質しやすいものに使用されます。この方法で抽出したのもは、アブソリュートと呼ばれます。

(引用:本「アロマテラピー・レシピ」)

 

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植物の各部位から抽出される香りの物質を集め、つくられる精油
1グラムの精油を抽出するのにラベンダーなら150グラム、ローズに至っては3キログラムの花が必要だとか!
精油がいかに貴重で、生命力に満ち溢れているのかがわかりますね。

 

小林浩大

【上級編】アロマブレンド方法

こんにちは!
小林浩大です。

 


前回は、初心者さん向けのブレンド方法についてご紹介しました。
今回は上級編「香りのノートでバランスをとる」についてお話しします!

ここで知っておきたいことは、「ノート」と「ブレンドファクター」の2つです。


ノートとは?

香りが揮発する速度の違いで、スピードが速い順にトップノート、ミドルノート、ベースノートと呼ばれています。

 

トップノート
フレッシュな第一印象で、気分を高めてくれる役割を持つのがトップノート。大体20分前後持続します。柑橘系や爽快感のあるハーブ、樹木系の香りに多いです。

[トップノートの精油]
オレンジ、ガルバナム、グレープフルーツ、シトロネラ、ジュニパー、スペアミント、セージ、タイム、ティートリー、バジル、ペパーミント、ベルガモット、マンダリン、ユーカリ、ユズ、ライム、レモン、レモングラスローズマリー、etc…

 

ミドルノー

トップノートの次に立ちのぼる、香り全体の印象を決めるのがミドルノート。ハートノートとも言われ、ブレンドの軸となる香りです。4時間くらいの持続があり、ハーブ系、フローラル系、樹木系、スパイス系が多くあります。

[ミドルノートの精油]
アイリス、アンジェリカ、イランイラン、オレガノカモミール、カルダモン、クミン、クラリセージ、コリアンダー、サイプレス、シナモン、ジャスミン、ジンジャー、ゼラニウムネロリパルマローザ、フェンネル、ブラックペッパー、マージョラム、マートル、ミモザ、メリッサ、ヤロウ、ラベンダー、ロータス、ローズ、etc...

 

ベースノート

精油ブレンド全体の土台となる香りがベースノート。6時間以上経っても持続する、落ち着いた香りでブレンド全体をまとめ、安定させます。エキゾチック系、樹脂系の香りが多くあります。

[ベースノートの精油]
アンバー、イモーテル、カカオ、サンダルウッド、シダーウッド、タイム、トンカビーンズ、ハチミツ、バニラ、パチュリ、ヒノキ、フランキンセンス、ベチパー、ペンゾイン、マヌカ、ミルラ、ローズウッド、etc...

それぞれの性質を持つ精油をバランスよくブレンドすることで、長持ちしつつ、かつ奥行きのある香りが生まれます。

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■ ブレンドファクターとは?

簡単に言えば香りの「濃さ」。どの比率でブレンドするといいか、その目安を数値で表したものです。

精油の揮発速度だけでなく、1滴に対する香りの濃度や成分の刺激性に対する安全性も考えられて数値がつけられています。
1がもっとも強く、数字が大きくなるほど弱いものです。この数字と使用する精油の滴数はほぼ比例している、と考えるとイメージしやすいでしょう。

ブレンドファクターの数値は、一般的にアロマの研究と教育を行なってきた「ロバート・ティスランド氏」が考案したものを参考にされています。

しかし、精油のメーカーによっても異なる数値を表しているものもあるので、絶対にこれが正しいとは言い切れません。
香りの強さは、人によっても感じ方が違うので、あくまで、1つの目安としての認識がいいでしょう。

 

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以上をふまえ、ブレンドの際には、まず、そのときの自分が好きな香りを選びます。これが軸となるメインの香り。これに合う複数を、3つのノートにあてはまるようにバランスよく選びます。さらに、ブレンディングファクターを参考に滴数を決めます。

また、なんらかの不調をやわらげたい場合には、精油の効能を意識してブレンドしていくのもオススメです。
(参照:本「アロマテラピー・レシピ」)

 

アロマテラピーに慣れてくれば、相性の良い香りも見つけやすくなると思います。お気に入りのマイブレンドにぜひ、チャレンジしてみてください。

  

小林浩大

【初心者】さんでも簡単!アロマブレンド方法

みなさん、こんにちは!
小林浩大です。

 

秋風が身にしみるこの季節、いかがお過ごしでしょうか?
涼しくなってくると、体がかたく縮こまり、血行不良が起きやすくなります。気分も憂鬱になったり、悶々と不安にかられることも。そんな時こそアロマを楽しんでみませんか。


アロマテラピーの楽しみ方の一つとして 精油ブレンドする があります。
複数の香りをブレンドすることによって、単体では想像もつかなかった新しい香りを生み出すことができたり、効能面でも、相乗効果が期待できたりします。

アロマオイルのブレンドには、「これは混ぜてはいけない」などのルールはありません。しかし、香りのバランスや特徴を知ることで、より良い香りに仕上げることができます。

 

アロマオイルをブレンドする際、3つのポイントがあります。

1、香りのタイプで組み合わせる
2、香りのノートでバランスをとる
3、精油の効能を意識する

今回は、初心者さんでも簡単な「香りのタイプで合わせるについてご紹介します。

 

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まずはじめに、ブレンドする際に覚えておくと役立つのが、香りのタイプ です。
前記事まで、7つの香りのタイプについてお話しました。精油ブレンドして楽しむ際に、このタイプと関係性を知っておくとアロマテラピーの世界がさらに広がります。

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同じタイプの香りや、上図で隣り合っている香りは、ブレンドした際に相性が良いとされています。

よって、初心者さんがチャレンジするなら、まずは同じタイプのアロマオイルを組み合わせるのが一番簡単です。
<例>柑橘系:グレープフルーツ+柑橘系ベルガモット

また、複数のタイプを組み合わせる際、組み合わせに迷ったら、まずは隣合う香りを選ぶのがオススメです。
<例>柑橘系ベルガモットフローラル系:ラベンダー
(参照:本「アロマテラピー・レシピ」)

 


ポイントを抑えると、初心者さんでも簡単にブレンドを楽しむことができるんです。
まずは、2〜3種類のブレンドから試してみてはいかがでしょうか。自分にぴったりの香りを見つけてみるのも面白いですよ。

次回は、「香りのノートでバランスをとる」についてお話します。



小林浩大
 

【香りのタイプ】エキゾチック系

こんにちは!

小林浩大です。

 

 

今日は、心身の緊張をほぐしリラックスをしたい方や、個性的な香りが好きな方にオススメ!
異国情緒溢れる「エキゾチック」な香りについてご紹介します。

 

エキゾチック系

エキゾチック系の香りは、東南アジアや中東の植物から抽出されています。そのため、数ある精油の中でも、東洋の神秘的なイメージを喚起させる香りの特徴をもつものを指します。

香りは強めで個性的なものが多く、どこかミステリアスで魅惑的な雰囲気を有しています。

 

代表的な精油は、イランイラン、サンダルウッド、パチュリ、ベチバー、ロータスパルマローザ、マヌカなどがあります。

 

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効能

異国情緒あふれる、深みのある濃厚な香りが特徴で、長続きしやすい香りです。精神安定作用に優れたものが多いですが、個性的な香りなので、ブレンドして使用するのがオススメです。

 

:神秘的な香りを特徴とするエキゾチック系アロマオイルは、瞑想やヨガをする際に焚くと効果的なものがあります。特にサンダルウッドはスピリチュアルな香りなので、瞑想時などにうってつけと言えるでしょう。自分を客観的に見つめなおしたいときにもオススメです。また、不安感が強く、心身の緊張をほぐしたいときにはパチュリやイランイランが興奮状態を鎮め、ゆったりと心をときほぐします。

 

:消化器のトラブルをやわらげたり、イライラによる食欲を抑制するほか、セルライトの予防をすることにも用いられるのが、パチュリです。逆に、食欲不振の時のオススメなのがパルマローザ。ローズを思わせる甘いフローラルな香りが食欲を増進させてくれます。

 

:イネ科のベチパーは、傷ついた細胞を修復する働きがあるので、肌トラブルのケアにオススメです。香料の木としても知られるイランイランは、皮脂の分泌を調整する作用があるので、乾燥肌やオイリー肌どちらの人にもオススメです。ヘアケアなどにも使用されます。

※アロマオイルは医薬品ではありません。効果・効能は全ての方に当てはまるものではありません。

(参照:本「アロマテラピー・レシピ」)

 

まとめ

異国情緒あふれる個性的な香り、ちょっと使うの難しいかも…と思った方もいるのではないでしょうか。
私も以前、パチュリの香りをつけた際に、周りからお寺に行ったの?と言われたことがあります。お線香のような香りなので、好き嫌いが分かれる香りですが、フローラル系や柑橘系の香りと相性が良いのでブレンドして利用すると良さがより引き立ち、柔らかい香りになります。

このように、香りによっては単体よりもブレンドしての利用がオススメなものもあるので、どんな香りと相性がいいのか知っておくのも、香りを使用する上では大切になってきますね。

 

 

小林浩大

 

 

【香りのタイプ】樹脂系(バルサム系)

こんにちは!
小林浩大です。

 

 

今日は、濃厚で落ち着きのある樹脂系の香りについてご紹介します。 

樹脂系(バルサム系)

香木の樹脂・木部から抽出される、独特な木の香りが特徴です。

代表的な精油は、フランキンセンス(オリバナム、乳香)、ベンゾイン(安息香)、ミルラ(マー、没薬)などがあります。古代エジプトの儀式や、イエス・キリスト誕生の際に捧げられたと言われる有名な精油のあるグループです。

 

myrrh(コミフォラ・ミルハ)、芳香性樹脂。ゴム樹脂。
 
効能
粘度が高くて保湿効果が高いので、化粧品やハンドクリームによく使用されます。 香りの持続性が高いベースノート(2時間〜12時間ほど持続)の香りが多いので、少量でも長く香りが楽しめます。炎症を鎮める作用もあります。
 
:ミイラ作りの防腐剤として使用されていたミルラは、気力のなえた心を明るく元気にします。また、精神を落ち着けることから瞑想の時にも使われます。
 
:呼吸器系のトラブルには、ベンゾイン。鎮静と去痰作用があるので、気管支炎や喘息に効果的です。せき、喉の腫れ、声のかすれにも良いです。
 
:シワなどをケアする「若返りの精油」としても知られるフランキンセンスは、肌を活性化させシワ、たるみで悩む加齢肌を改善する事が知られています。

※アロマオイルは医薬品ではありません。効果・効能は全ての方に当てはまるものではありません。

(参考:本「アロマテラピー・レシピ」)

 

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まとめ
樹脂系は、古代エジプト時代から使用され、人々の心を癒し今もなお、人気な香りです。
少量で長く香りが楽しめることから、アロマオイルを節約しつつ香りを楽しみたい方や、広範囲にアロマディフューザーで拡散したいときにも適したタイプです。
ぜひ一度、試してみてはいかがでしょうか。

 
 
小林浩大

【香りのタイプ】スパイス系

こんにちは。
小林浩大です。

 

今日は料理の香辛料としても使用される「スパイス系」の香りについてご紹介します。

 

スパイス系

香辛料から抽出されて作られる香りがスパイス系です。お料理やお菓子などに使用されているスパイスを連想させる、スパイシーで、パンチがあるのが特徴です。

クローブ、シナモン、ジンジャー、ブラックペッパー、コリアンダー、カルダモンなどがあります。

 

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効能

スパイス系の香りは、食した時と同じような作用が働くものが多いです。体を温め、冷えの改善をしたり、体の機能を高めてくれます。気分を落ち着かせてくれるものまで様々です。

 

:お菓子作りなどに使用されるシナモンは、精神的な疲れから何もする気力が湧かないときに、活動するためのエネルギーを心に与えてくれます。落ち込んで、うつ気味なときにもオススメです。

 

:料理の薬味として、また健康によい食品としてもお馴染みのショウガは、精油もまた体を温め、発汗しながら体内の熱を鎮めたり、喉の痛みの緩和や食欲アップさせたりとたくさんの働きがあります。

 

:キッチンでお馴染みの黒胡椒(ブラックペッパー)は心身を活性化させ、温めてくれるので、冷え性のケアや脂肪燃焼を促すとされています。

※アロマオイルは医薬品ではありません。効果・効能は全ての方に当てはまるものではありません。

(参考:本「アロマテラピー・レシピ」)

 

 

まとめ

いかがでしたか?冷房などで体の冷えるこの時期に、試してみたい香りです。
浴槽に垂らして、アロマバスなどしてみてはいかがでしょうか。


小林浩大