【上級編】アロマブレンド方法

こんにちは!
小林浩大です。

 


前回は、初心者さん向けのブレンド方法についてご紹介しました。
今回は上級編「香りのノートでバランスをとる」についてお話しします!

ここで知っておきたいことは、「ノート」と「ブレンドファクター」の2つです。


ノートとは?

香りが揮発する速度の違いで、スピードが速い順にトップノート、ミドルノート、ベースノートと呼ばれています。

 

トップノート
フレッシュな第一印象で、気分を高めてくれる役割を持つのがトップノート。大体20分前後持続します。柑橘系や爽快感のあるハーブ、樹木系の香りに多いです。

[トップノートの精油]
オレンジ、ガルバナム、グレープフルーツ、シトロネラ、ジュニパー、スペアミント、セージ、タイム、ティートリー、バジル、ペパーミント、ベルガモット、マンダリン、ユーカリ、ユズ、ライム、レモン、レモングラスローズマリー、etc…

 

ミドルノー

トップノートの次に立ちのぼる、香り全体の印象を決めるのがミドルノート。ハートノートとも言われ、ブレンドの軸となる香りです。4時間くらいの持続があり、ハーブ系、フローラル系、樹木系、スパイス系が多くあります。

[ミドルノートの精油]
アイリス、アンジェリカ、イランイラン、オレガノカモミール、カルダモン、クミン、クラリセージ、コリアンダー、サイプレス、シナモン、ジャスミン、ジンジャー、ゼラニウムネロリパルマローザ、フェンネル、ブラックペッパー、マージョラム、マートル、ミモザ、メリッサ、ヤロウ、ラベンダー、ロータス、ローズ、etc...

 

ベースノート

精油ブレンド全体の土台となる香りがベースノート。6時間以上経っても持続する、落ち着いた香りでブレンド全体をまとめ、安定させます。エキゾチック系、樹脂系の香りが多くあります。

[ベースノートの精油]
アンバー、イモーテル、カカオ、サンダルウッド、シダーウッド、タイム、トンカビーンズ、ハチミツ、バニラ、パチュリ、ヒノキ、フランキンセンス、ベチパー、ペンゾイン、マヌカ、ミルラ、ローズウッド、etc...

それぞれの性質を持つ精油をバランスよくブレンドすることで、長持ちしつつ、かつ奥行きのある香りが生まれます。

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■ ブレンドファクターとは?

簡単に言えば香りの「濃さ」。どの比率でブレンドするといいか、その目安を数値で表したものです。

精油の揮発速度だけでなく、1滴に対する香りの濃度や成分の刺激性に対する安全性も考えられて数値がつけられています。
1がもっとも強く、数字が大きくなるほど弱いものです。この数字と使用する精油の滴数はほぼ比例している、と考えるとイメージしやすいでしょう。

ブレンドファクターの数値は、一般的にアロマの研究と教育を行なってきた「ロバート・ティスランド氏」が考案したものを参考にされています。

しかし、精油のメーカーによっても異なる数値を表しているものもあるので、絶対にこれが正しいとは言い切れません。
香りの強さは、人によっても感じ方が違うので、あくまで、1つの目安としての認識がいいでしょう。

 

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以上をふまえ、ブレンドの際には、まず、そのときの自分が好きな香りを選びます。これが軸となるメインの香り。これに合う複数を、3つのノートにあてはまるようにバランスよく選びます。さらに、ブレンディングファクターを参考に滴数を決めます。

また、なんらかの不調をやわらげたい場合には、精油の効能を意識してブレンドしていくのもオススメです。
(参照:本「アロマテラピー・レシピ」)

 

アロマテラピーに慣れてくれば、相性の良い香りも見つけやすくなると思います。お気に入りのマイブレンドにぜひ、チャレンジしてみてください。

  

小林浩大